白い肌を守るだけではなく、紫外線によるシミやしわ・皮膚がんのリスクまでカバーするのが
日焼け止めです。
クリームタイプ以外にも、スプレー・ジェル・ローション・パウダーなど様々なタイプが登場し
シーンによって使い分けられるようになっていますよね。
塗っておけば紫外線対策ができる優れものですが、英国の皮膚科学協会の研究では正しい使い方をしていないと効果は40%程度しか発揮されていないことが分かっています。
半分以下にまで減ってしまうなら日焼け止めを塗る意味がなくなってしまいますよね。
せっかく買って塗っている日焼け止めの効果を100%発揮させるためには、正しい使い方の知識を持っておくことが大切です。
対策はばっちりでも意外と知らない正しい日焼け止めの使い方をおさらいしておきましょう。
目次
不足厳禁!日焼け止めは基準量をたっぷり塗ろう

紫外線対策のために必要な日焼け止めの量には【1平方センチメートルにつき2mg】という
基準値があります。
この基準量より不足してしまうといくらSPFやPA値が高くてもその通りの効果は
出せないのです。
顔の面積が350平方センチメートルだとします。すると必要な日焼け止めの量を計算する時は、
350×2=700
となり0.7g塗ることになります。
グラムで表現すると分かりにくいのでだいたいの量は硬貨の大きさで覚えておくと
分かりやすいですよ。
クリームタイプ:パール2粒分
顔だけでも意外と量が多いので塗りすぎでは?と思うかもしれませんが、
SPF・PAの効果を得るにはこれだけの量が必要になります。
ではもっと広い腕や足などの体に使う日焼け止めの基準量はどうでしょうか。
背中・腹部:500円玉2枚分くらい
片腕や片足はそれぞれ塗る部位いっぱいいっぱいに日焼け止めを直線状に出します。
よって腕や足の長さ・太さによって個別に必要量が変わってきますよね。
このように日焼け止めの基準量はたっぷりです。もったいないからと薄く塗ってしまうと、
無意味になってしまうので使用量には気を付けて下さい。
30分がカギ!日焼け止めを塗るタイミングと塗り方のポイント

出かけるから日焼け止めを塗ろう!と直前に使っても意味がないことはもう多くの人が
知っている間違った使い方だと思います。
日焼け止めが肌になじみ成分が効果を発揮し始めるまでに、30分かかります。
直前に塗ってもまだ紫外線に対抗できる効果がないので、家を出る30分前までに
塗っておくことが日焼けをしないためのカギとなります。
塗るときは日焼け止めの効果が出やすいようにポイントを抑えて塗りましょう。
- 基準量をきちんと使って塗ること
- 肌に塗るというよりものせることをイメージして塗る
- 直線状に出す部位以外は数か所にのせてからなじませる
- ムラになりやすい部位は二度塗りをしておく
特に顔は日焼けをしやすい鼻はしっかり塗る必要があります。
耳の後ろは塗り忘れをしやすい部位なので気を付けて下さいね。
後ろからも紫外線は降り注いでいるので塗っていないと日焼けをしていまいます。
顔はおでこ・両頬・顎・鼻など複数の場所に日焼け止めをのせてから、全体になじませていくと
ムラや塗り残しを回避できます。
腕や足は直線状に日焼け止めを出したら、くるくると螺旋をえがきながら肌にのせて
いきましょう。
塗りにくい背中にはスプレータイプの日焼け止めが最適です。
吹きかけるだけでいいので、手が届きにくい部分にもしっかり塗ることができます。
最後に日焼け止めを塗るのを忘れがちな部位まで塗ったかもう一度確認してくださいね。
耳の後ろ・腕や足の内側・首の後ろ・手や足の甲・髪の毛
他にも唇にも紫外線対策が必要です。UVリップを使うことで、乾燥やシミのリスクを抑えることができます。
塗る順番やなじませ方を詳しく動画でチェック!
実際に動画で正しい塗り方を見てみましょう。
メイクをする時は
- 基礎化粧品
- 日焼け止め
- 化粧下地
- ファンデーション
の順番で重ねていきます。
重ねる時にそれぞれが肌になじんでから次へ進まないと、成分同士の相性が悪く固まってしまい
ポロポロとカスが出てくることがあります。
また顔にのせた日焼け止めは内側から外側に向かって塗っていって下さい。
フェイスラインや鼻のまわりなどに注意しましょう。最後に軽く押さえてなじませて完成です。
次は腕や足の塗り方です。
大きく円を描いて塗っていますが、ムラや塗り残し対策としてはくるくると小さく円を描きながらなじませていく方がおすすめです。
塗りムラや塗り残しが心配ならスポンジを使おう!
ムラになったり塗り残しができたりしてしまいそうだと心配な人は、ファンデーションのパフなどスポンジを使って日焼け止めを塗ると効果的です。
手のひらや指を使って塗るとどうしてもデコボコしているのでムラや塗り残しができやすくなってしまいます。でもスポンジなら平面なので塗りたい場所に均等になじませていくことができます。
スポンジで日焼け止めを塗るとき
- リキッド用のスポンジを用意する
- スポンジに基準量の日焼け止めをのせる
- おでこ・両頬・あご・鼻にのせる
- 下から上に向かってなじませていく
- もう一度日焼け止めを出し鼻やほおなどに重ね塗り
この時、首やデコルテまでスポンジを使って日焼け止めをのせていくと効果的です。
スポンジによっては日焼け止めの成分と相性が悪く、崩れてしまう物もあるので相性がいい物を
探しましょう。
肌トラブルを防ぐためにもファンデーション用に使っているスポンジと同じように、こまめに
洗って清潔を保っておくことをおすすめします。新しいスポンジに交換するのも効果的です。
肌が弱い人におすすめなワセリンを使った日焼け止めの塗り方

乾燥しやすい・敏感肌である・化粧品による肌トラブルが起こりやすいなど、
肌が弱いという人にはおすすめな日焼け止めの塗り方があります。
日焼け止めの成分である「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」はUVカット効果とは反対に、
どうしても肌の水分量を減らしてしまうデメリットがあります。
でも【ワセリン】を日焼け止めの前に塗っておくことで、肌への負担を軽減して肌トラブルの
リスクを下げることができるんですよ。
- 日焼け止めと併用するワセリンの選び方
- 純度の高いワセリンを使う
- しっかりした精製を行ったワセリンを使う
- 開封して時間がたった物ではなく新しいワセリンを使う
純度が低かったりしっかり精製されていないワセリンを使うと、不純物が酸化して油やけを
おこしシミや色素沈着の原因になります。
おすすめなのは白色ワセリンやより高い純度のサンホワイトです。
生まれたばかりの赤ちゃんから使える低刺激で無添加の白色ワセリンの中でも高品質な物に
なります。
日焼け止めとワセリンを塗るときの順番
- ワセリン
- 日焼け止め
先にワセリンを塗ることで肌に保護膜ができるので、日焼け止めの成分による刺激を
軽減できます。さらに、高い保湿効果で潤いの減少も抑えることができるんですよ。
ワセリンの成分によって日焼け止めが肌になじみやすくなるというメリットもあります。
小さい子供・とても肌が弱い人・皮膚の薄いデリケートな部位に塗る時は、ワセリンよりも
サンホワイトがおすすめです。
・純度がとても高く不純物がほとんどない
・ワセリンよりも肌のベタベタ感がない
しっとりタイプとさっぱりタイプの2種類の仕上がりが選べるので、肌の状態に合わせて
使ってみて下さいね。
日焼け止めの正しい塗り直しのやり方
日焼け止めはSPF値が高くても塗り直しは必要です。
汗をかいても落ちるし、衣服との摩擦でも落ちてしまうんです。
何か物に触れたり人との接触でも落ちてしまうので、どんな日焼け止めでも必ず塗り直しを
しましょう。
屋内で過ごすならお昼に1回塗り直す
屋外で過ごすなら2時間に1回塗り直す
他にもプールや海で水の中で遊んだ時は、水から出たタイミングでよく拭いた後ですぐに
日焼け止めを塗り直すことをおすすめします。
いくらウォータータイプでも水や拭いた時のタオルの摩擦などで落ちてしまっています。
塗り直しの時の塗り方は1回目の時と同じですが、メイクをした顔の塗り直しはちょっと
ちがいます。
仕事でのお昼休みにいちいちメイクをオフしてまた1からやり直すのは難しいですよね。
そんな時は塗り直しに便利な日焼け止めを活用します。
- UVカット効果のあるファンデーションやパウダー
- メイクの上からも使えるスプレータイプの日焼け止め
メイクの上から日焼け止めを塗り直す時はなじみやすくするために、必ず先にティッシュや
あぶらとり紙を使って皮脂をオフしましょう。
トントンと軽く押さえて塗り直していくとメイク崩れしにくいですよ。
忘れてはいけないのが髪の毛です。
髪の毛は体のてっぺんにあり1番紫外線を受けている場所です。
こまめに塗り直しをすることで紫外線による乾燥や抜け毛などのリスクを下げることができます。
髪の毛もスプレータイプでサッと塗れるので忘れないように塗り直しましょう。
塗り直しでモロモロが出る!考えられる原因は4つ
メイクの上から日焼け止めを塗り直している時、モロモロが出てきてびっくりした人もいると
思います。1回目の日焼け止めでもモロモロが出ることもあります。
このモロモロが出てくる原因として考えられることは4つあります。
① 強くこすりすぎている
日焼け止めやファンデーションが強い力でこすられたことではがれおちてモロモロとなって
出てきた。
② 重ねづけが早すぎる
基礎化粧品→日焼け止め→化粧下地→ファンデーションの順番で重ねていきますが、
乾ききってないうちに次のステップに進んだり、よくなじんでいないのに次のステップに進むと
モロモロの原因になる。
③ 基準量よりも多く塗っている
量が多すぎてもモロモロの原因になります。
日焼け止めだけではなく、基礎化粧品や化粧下地などのコスメの量にも気を付けること。
④ スポンジやコスメの劣化
日焼け止め・コスメ・基礎化粧品・パフやスポンジが劣化していたり、
使用期限が切れていたりしてもモロモロの原因になる。
毎回モロモロが出る時は何か該当することがないか確認して改善して下さい。
スポンジやパフは週に1回は洗うまたは交換する必要があると言われています。
日焼け止めのモロモロを防ぐにはノンケミカルの日焼け止めがおすすめです。
刺激も少なくモロモロも出にくいのですが、ケミカルの日焼け止めより効果は低くなります。
重ねづけする時はできれば各3分ずつ間をあけてから塗ることをおすすめします。
正しく日焼け止めを塗って肌の健康をキープしよう!
紫外線を浴びたことによってシミや色素沈着・しわ・乾燥などの肌老化が起こってしまうのを
防ぐためには、今日焼け止めを正しく塗って対策をする必要があります。
しっかり対策をしておけばよかったと後悔しないためにも、日焼け止めは正しく塗りこまめに
塗り直しをして効果を持続させておきましょう。
・基準量を使う
・ローションタイプ:1円玉硬貨2枚分
・クリームタイプ:パール2粒分
・腕や足など体には500円玉2枚分
・塗るよりものせるを心がける
・屋内ならお昼に1回・屋外なら2時間に1回塗り直す
・プールや海では水から出る都度塗り直す
・メイクの上から塗り直す時は皮脂をオフしてから
・肌が弱い人は先にワセリンを塗る
外出前に1回塗って対策をしたのに、また塗り直すのは手間がかかると面倒に感じると思います。でもこの手間を我慢して塗り直しをすることでこの先の肌の健康がキープできるならお安いもの
だと思いませんか?
日焼け止めを使って肌老化や皮膚がんのリスクを減らしておきましょう。
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