塗るタイプはスティックタイプの人気が急上昇していますが、飲む日焼け止めの人気も急激に
アップしています。
飲むだけという手軽さや病院でも購入することができるので効果が信頼されているのも人気の理由
でしょう。
でも飲むだけで本当に紫外線から肌を守る効果があるのでしょうか?
実際に肌にのせる日焼け止めの方が効果が高そうな気がしませんか?
焼けたくないけど日焼け止めを塗るのは面倒くさいという人達から大人気の飲む日焼け止めに
ついて、効果が出るメカニズムや飲み方などの詳しい情報を集めてみました。
目次
ニュートロックスサン系の飲む日焼け止めの効果の秘密
塗るタイプの日焼け止めとはまったく効果のメカニズムがちがうのが飲む日焼け止めです。
海外製と日本製で効き方がちがうのも特徴です。
商品:ホワイトヴェールやインナーパラソルなど
原料:シトラスとローズマリー
国内で流通している飲む日焼け止めはニュートロックスサン系で特許を取得している成分から
できています。
天然由来の抗酸化成分でスペインのミギュエル大学でニコル博士とモンテローザ社がタッグを
組んで研究を重ね、10年もの長い年月をかけてUVカット効果が高い配合率を発見し作られています。
原料のシトラスとローズマリーからは天然のポリフェノールが豊富に抽出でき、紫外線からお肌を守る成分として使用されています。
化粧品などにも一般的に使われているシトラスやローズマリーを日焼け止めにしてもたいした効果はないのでは?と思いますが、そこがスペインの研究で発見された黄金比です。
ある配合の比率の時にUVカット効果が急激に高まったので、飲む日焼け止めとして活用される
ようになりました。
大学で85日間、16歳の若い人から60歳の大人までを対象としてニュートロックスサンを
摂取しUVカット効果を検証したところ60%カットという驚愕の結果が出ています。
気になるニュートロックスサン系の飲む日焼け止めの効果ですが、3つの大きな働きが関係して
います。
美肌のために活躍している肌細胞をサビつかせ、肌老化を進行させる原因となります。
ニュートロックスサンはそんな活性酸素を抑制してコントロールする効果があるので、
シミができたり肌が黒くなるメラニンの増加を防いでいます。
紫外線を浴びた肌は熱を持ったり赤み・ヒリヒリした痛み・かゆみなどを起こすことが
あります。そんな時に抗炎症作用で症状を軽減する働きが期待できる成分です。
体の内側から効果が出て、細胞を保護するのがニュートロックスサン系の飲む日焼け止めです。
ニュートロックスサンの効果の出方や持続時間は?
ニュートロックスサンには即効性はありません。出かける直前に飲んでも効果を発揮することは
できないので注意が必要です。
効果が持続する時間 :約24時間
2~3時間おきに塗り直しが必要な塗るタイプの日焼け止めとちがって、
飲むタイプのニュートロックスサン系は1日効果が続くので手間がかかりません。
でも効果が現れるまでに1日かかるので前日に飲んでおく必要があります。
またニュートロックスサン系の飲む日焼け止めは、継続することで効果が高まるので1日だけ
飲んでもあまり意味がありません。
3ヵ月毎日飲み続けて紫外線から受ける影響が2/3まで減ったことが科学的に実証されて
います。
もし夏の紫外線が強い時期に飲む日焼け止めを活用したい時は2~3ヵ月前から飲み始めることがおすすめされています。
副作用はニュートロックスサンにはないのか?
シトラスとローズマリーという天然の成分を使っているニュートロックスサンには、副作用の心配は基本的にはありませんが以下に該当する人は注意が必要です。
妊娠中・授乳中:分娩を促進したり子宮収縮の作用があるため。
高血圧や糖尿病:血圧を上げる作用があるため。
妊娠中や授乳中の人は臨床試験が行われていないこともあり、安全だと断言できないので使用は
避けるように注意喚起されています。
持病がある人は自己判断せずにまずは担当医師に相談してみましょう。
また4歳未満の子供の服用も避けるように記載があります。大人用の配合量の物を飲ませるには
多すぎるということ、錠剤をうまく飲めない歳の子供には詰まらせる恐れがあることが理由です。
飲む日焼け止めのフェーンブロック系タイプには子供用があるので、小さい子供に飲ませる分は
そちらでご紹介します。
ニュートロックスサン系で目からの紫外線も対応できる?
紫外線は目からも入り角膜で吸収され、メラニンを増やす原因になります。
長時間浴びることで白内障のリスクもあるんですよ。
ニュートロックスサン系の「ホワイトヴェール」が代表的な例ですが、成分にルテインが
配合されている物は目からの紫外線にも効果が期待できます。
目の健康をサポートするサプリにもルテインが使われているんですよ。
体内生産ができないので食事から摂取し補う必要があります。
強い抗酸化作用を持ち活性酸を抑制し紫外線だけじゃなく、目に害のある光を吸収する
働きもあります。
目を紫外線から守るためにサングラスをかけていたとしても、真正面からの紫外線しかカット
できないのでルテイン入りの飲む日焼け止めを飲んでおくとルテインの恩恵が受けられるので安心です。
フェーンブロック系の飲む日焼け止めの効果の秘密
シトラスとローズマリーを使用したニュートロックスサン系の他に、シダ植物を使用した
フェーンブロック系の飲む日焼け止めもあります。
商品:ヘリオケア
原料:シダ植物
フェーンブロック系はシダ植物から抽出するPLエキスという天然の抗酸化成分から作られて
います。大昔、マヤの人々は血液のクレンジングを行う時に使っていたと言われています。
この日焼け止めはハーバード大学のフィッツパトリック博士とスペインの会社が15年もの
長い年月をかけて研究し作りだしました。
すでに全世界の皮膚科学会で効果が発表され多くの国で医療機関でも採用されるほどの実力を持つ飲む日焼け止めです。紫外線から肌を守る効果以外にも、アルツハイマーや喘息・心臓病の治療にも役立っている成分です。
フェーンブロック系の飲む日焼け止めの効果には4つの大きな働きが関係しています。
活性酸素の大量発生を抑え肌細胞の老化を食い止め、肌老化を進行させないように
働きます。紫外線を浴びたことによるシミやしわに対応できます。
でもフェーンブロックの飲む日焼け止めを飲んでいれば肌細胞の中のDNAまでカバー
できるのでしっかり紫外線対策ができます。
与えます。でもフェーンブロックは線維芽細胞もコラーゲンも保護して守るので、
美しい肌をサポートできるのです。
飲むことでDNAなどの細胞を保護することができるのがフェーンブロック系の飲む日焼け止め
です。
フェーンブロックの効果の出方や持続時間は?
じっくり時間をかけて効果を出すニュートロックスサン系とは反対に即効性があり応急処置としても飲むことができるのがフェーンブロック系です。
効果が持続する時間 :4時間程度
塗るタイプの日焼け止めよりも効果の持続は長いですが、それでも4時間前後なので長時間紫外線を浴び続ける時は飲みなおしが必要になります。
フェーンブロック系の飲む日焼け止めの代表であるヘリオケアでは、4時間経過したら飲みなおしをするように説明が記載されています。
効果が出始めるのが早いので出かける30分前に飲んでおけば、紫外線対策がばっちりできる
ようになっていてとても手軽です。
日本製の物が多いニュートロックスサン系と比べて、フェーンブロック系は海外製が多いのが
ちょっと気にはなりますね。
フェーンブロックは副作用が出やすいって本当?
100%植物由来の成分で作られていて、世界中で飲まれていますが大きなトラブルは報告されていません。しかし、シダ植物はアレルギー反応が起こりやすいためアレルギー体質の人は注意
しなければいけません。
【軽度】・・・皮膚の赤み・かゆみ・腫れ・蕁麻疹
【重度】・・・息苦しさ・全身に蕁麻疹が出る・臓器のアレルギー症状・血圧が下がる・
アナフィラキシーショックなど
もし重度のアレルギー症状が出るとすれば、フェーンブロックを飲んで15分前後から症状が
出始めます。
フェーンブロック系は海外の人の体質に合わせてあるので日本人に合わないこともあります。
心配な人はニュートロックスサン系を選んだ方がいいでしょう。
子供用がある!フェーンブロック系のキッズヘリオケア
ニュートロックスサン系は4歳未満の服用は禁止されていましたね。
フェーンブロック系にはヘリオケアフォーキッズという子供用が用意されています。
海外製のヘリオケアですがこのヘリオケアフォーキッズは日本国内で限定販売されている
飲む日焼け止めです。大人用とのちがいを比べてみましょう。
ヘリオケア | ヘリオケアフォーキッズ |
480mg | 240mg |
1日1~3回 | 1日1回のみ |
配合量は大人用の半分、飲む回数も1日1回だけで子供の体でも安全に飲めるようになって
います。ただ子供用でもシダ植物使用なのでアレルギー体質の子は注意をしてあげてください。
パインセラ・ブライトニングパイン系の飲む日焼け止めの効果の秘密
丸善製薬会社の開発により誕生した成分ブライトニングパイン!
植物性セラミドでパイナップル由来ということもあり肌への負担が少ない成分です。
商品:やかないサプリ・インナーパラソルなど
原料:パイナップル
丸善製薬会社発のブライトニングパインはパインセラとも呼ばれる成分です。
パイナップルの食べる部分を使用して抽出しているので、UVカット効果以外にも美肌効果や
アンチエイジング効果まで期待ができる贅沢な成分です。
ブライトニングパインの抽出に使われるパイナップルはタイ。
世界でもパイナップルの生産国として有名ですよね。
水もエタノールも使わずに抽出作業を行うので、かなり安全性の高い成分です。
パインセラ・ブライトニングの飲む日焼け止めの効果には3つの大きな働きが関係しています。
紫外線を浴びて色素沈着が起こりシミになるのを防ぐ効果が期待できます。
紫外線を浴びたことで肌乾燥してしわができるのを防ぎながら、肌から水分が蒸発するのを防ぐバリア機能向上も確認されています。さらに美白効果も期待できます。
できます。肌が若々しさを取り戻すことで見た目も明るい印象に導くことができますよ。
UVカット以外にも美肌・アンチエイジングなど女性に嬉しい効果が詰まっているのが
パインセラ・ブライトニング系の飲む日焼け止めです。
パインセラ・ブライトニングの効果の出方や持続時間は?
パインセラ・ブライトニング系の飲む日焼け止めには即効性はありません。
効果が持続する時間 :24時間程度
飲んだその日から高い効果を発揮するタイプではありませんが、研究では16日間毎日服用して
22%のメラニンが抑制された結果があります。
効果の持続時間の詳細は現在まだ分かっていませんが、毎日服用し続けることで24時間効果
が続くと言われています。
タイプはニュートロックスサン系と同じで、長期的に飲むことで効果があると覚えて
おきましょう。
デメリットとして他の飲む日焼け止めと比較すると、最大値が低いということがあります。
パインセラ・ブライトニング系の飲む日焼け止めだけでは完璧な紫外線対策とは
言いにくいでしょう。
塗る日焼け止めのサポート役として活用するのがおすすめです。
パインセラ・ブライトニング系に副作用の報告はない!
比較的新しいタイプの飲む日焼け止めということもありますが、パインセラ・ブライトニング系にはまだ副作用の報告はありません。
化学成分ではなくパイナップル由来の成分から作られているので、重篤な副作用がこの先出てくる心配はほとんどないと予想されます。
ただしパイナップやフルーツにアレルギーを持っている人は気を付けなければいけません。
吐き気や湿疹など辛い症状が出て後悔する前に、かかりつけ医に相談しましょう。
アレルギーがない人は安全に服用できる成分です。
レッドオレンジコンプレックスの飲む日焼け止めの効果の秘密
レッドオレンジコンプレックスは新しい美容成分として世界で注目されている今話題の成分です。
- 商品:インナーユーヴェール・メディパラソル
- 原料:レッドオレンジ
レッドオレンジコンプレックスに使われているレッドオレンジは、イタリア「シチリア島」の
特産物です。真っ赤な果肉が特徴的なフルーツです。
この赤は日中と夜間の気温差から生まれたもので、温かい時は糖分・寒い時はアントシアニンの
合成が盛んになるため完成します。
UVカット以外にも健康維持や美肌維持に欠かせない成分が豊富に含まれています。
レッドオレンジコンプレックスの飲む日焼け止めの効果には2つの大きな働きが関係しています。
ですが、レッドオレンジコンプレックスにも含まれています。
紫外線を吸収して体の中に通さないので飲む日焼け止めには最適な成分です。
内臓脂肪がたまるのを抑制する効果も期待できます。
紫外線から肌を守る機能を衰退させません。
比較的価格が安い傾向がある飲む日焼け止めであること、デメリットがないことで多くの女性に
評価されています。
レッドオレンジコンプレックスの効果の出方や持続時間は?
レッドオレンジコンプレックスの飲む日焼け止めには即効性はありません。
効果の出方はパインセラ・ブライトニング系と似ています。
効果が持続する時間 :24時間程度
レッドオレンジコンプレックスを毎日服用すると15日で紅斑の生成強度が30%もアップした
事例があります。肌を紫外線から守る効果は確かに認められている成分なのです。
飲む日焼け止めとしてレッドオレンジコンプレックス系を選ぶなら、毎日きちんと飲み続けて
しっかりと効果を持続させる必要があります。
副作用なし!レッドオレンジコンプレックスは安全
レッドオレンジコンプレックスは100%植物由来の成分から作られているので、副作用の心配はありません。そもそもサプリメント自体に強い副作用の心配はないんですよ。
パインセラ・ブライトニング系の飲む日焼け止めと同じように、フルーツやオレンジにアレルギーを持っている人は注意が必要な程度です。
今のところレッドオレンジコンプレックス系の飲む日焼け止めによって副作用が出た報告は
あがっていません。
飲む日焼け止めだけには頼れない!気になるFPSについて
ニュートロックスサン系もフェーンブロック系も説明だけを見ると高いUVカット効果があるように感じます。でも飲む日焼け止めだけに頼ってしまうと日焼けをして後悔することになりますよ。
SPFは日焼け止めを塗った個所のMEDを何も塗っていない部分のMEDで割って求めます。
(MED:紫外線への皮膚の抵抗力、個人差あり)
飲む日焼け止めの効果をまとめた論文を参考にSPF値を計算してみました。
57日で34%アップ・85日で56%アップ
・フェーンブロック系
15日で14%アップ・29日で20%アップ
この結果をふまえてMDEが60だと仮定してニュートロックスサン系・フェーンブロック系のそれぞれのFPSを計算すると…
なんとSPF1~1.5増える程度で結局はSPF2未満であることが分かりました。
とてもじゃないですが、飲む日焼け止めだけに頼っては日焼けをしてしまいます。
塗る日焼け止めとの併用が必須ではありますが、肌細胞を守ったり美肌へ働きかけたりする効果が期待できるので飲む日焼け止めならではのメリットはありますね。
最近飲む日焼け止めの効果を過剰に表現した広告もあるので、流されないように注意して下さい。
×飲むだけで紫外線カットで焼けない
×塗る日焼け止めよりも効果あり!飲むだけで美白キープ
×クリームはもう古い!飲むだけでUVカット
消費者に誤解を招く表現をしている商品広告もよく目にするので、
正しい知識を持って見るようにしましょう。
飲む日焼け止めのタイプや効果についてのまとめ
飲む日焼け止めには4種類のタイプがありますが、迷ったときは自分の希望とマッチするタイプを選ぶといいでしょう。
「どれがいいか分からない!」
とにかく迷ったらまずはニュートロックスサン系でしょう。
紅斑強度が60%と高く商品も多いので手軽に購入できます。
「1年中紫外線対策をしておきたい・コスパが高い物がいい」
年間を通して飲み続けるのであればレッドオレンジコンプレックス系でしょう。
1ヵ月3,000円前後で続けられるので他の飲む日焼け止めより安いです。
「夏だけ・この期間だけの飲む日焼け止めが欲しい」
短い期間だけ服用するならフェーンブロック系の飲む日焼け止めです。
30分程度で効果が出始めるので長い期間服用せずに済みます。
「塗る日焼け止めと併用したい」
W使いをする時はパインセラ・ブライトニングパイン系の飲む日焼け止めです。
効果がそこまで高い成分ではないので、補強成分として使われていることが多いです。
4種類の日焼け止めの効果の出方や持続時間を見ても分かるように、即効性のある物はほとんど
なく飲むタイプ1本で紫外線対策をしようとすると失敗する可能性が高いです。
また、どのタイプもSPFが低いのでそこもデメリットとなります。
その代わり美肌効果やアンチエイジング効果などUVカット効果以外の効果が豊富です。
飲む日焼け止めは塗るタイプと併用して使うのがベストです。
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