顔や体にはしっかり日焼け止めを塗って紫外線対策をするのに、唇や髪の毛って忘れがちでは
ないですか?
髪の毛は最も紫外線を受けている場所で、顔の2~5倍も負担がかかっているそうです。
紫外線は真上から降り注いでいるので絶対に日焼け止めを使った方がいい部位ですよね。
髪の毛に日焼け止めを使わずに紫外線にさらした状態を続けているとキューティクルが破壊されてしまい、サラサラ・ツヤツヤの髪の毛からは遠ざかってしまいます。
美しい髪の毛を守るためには紫外線対策は欠かせませんが、使い方や落とし方をしっかり
していないと意味がありません。
顔や体と同じように紫外線から髪の毛を守るために、髪の日焼け止めの正しい使い方をマスター
しましょう。
目次
髪の毛や頭皮のための日焼け止めの種類
顔や体用の日焼け止めのように髪の毛・頭皮用にも種類があります。大きく分けると3つです。
① クリーム
髪の毛・頭皮専用というよりも、UV効果があるヘアクリームとして売り出されていることが
ほとんどです。伸びがいいので髪の毛にもササっと塗れます。
② ジェル
クリーム同様にUV効果があるヘアジェルとして売り出されています。
べたつくのが嫌いな人やサラッとした仕上がりを求める人におすすめです。
③ スプレー
ミスト噴射でヘアスタイルを乱しません。
全身に使えるタイプも多く化粧の上からふきかけられる物もあります。
髪の毛・頭皮用の日焼け止めはスプレータイプが主流です。髪の毛から体まで全身に使えるタイプの物が多いです。
もう一つ日焼け止めではないですが、洗い流さないトリートメントでもUVケアができるものが
あります。お風呂上がりに髪の毛につけておくと1日に浴びた紫外線のダメージをケアしてくれるトリートメントです。
髪の毛の乾燥対策にもなるので紫外線の強い時期だけじゃなく、1年を通して活用することで
美しい髪の毛に近づけることができますよ。
髪の毛の日焼け止めの正しい使い方

だた髪の毛につけるだけではせっかくの紫外線カット効果が半減することがあります。
正しい使い方で活用して上手に日焼け対策をしましょう。
① ヘアスタイルは先に完成させておく
② 髪の毛から10cmは離してまわしながらかける
③ 2~3周したらすぐ軽く揉みこんでなじませる
④ 前髪を作っているなら手につけて揉みこむ
① 髪の毛をしっかりといて絡まりをなくしておく
② スプレー同様にスタイリングを完成させる
③ 仕上げにクリームを全体に塗る
インスタたTwitterでは体専用の日焼け止めを髪の毛の紫外線対策に使う方法も紹介されていますが、傷める原因にもなるのでおすすめできません。
実際にツヤがなくなった・潤いがなくなった・切れ毛や枝毛ができたなどのトラブルが起こって
います。
ヘアオイルでも髪の毛の日焼け対策はできる?

髪の毛に日焼け止め代わりとしてヘアオイルを使う方法は効果があったという人もいれば、
油焼けしてしまうのでやめた方がいいという人もいて賛否両論です。
髪の毛の油焼けとは?
日焼け対策として髪の毛に塗ったヘアオイルが長い時間紫外線を浴びたことによって酸化することです。体ではシミや色素沈着・くすみなどのトラブルの原因になります。
髪の毛では水分不足やきしみなどを引き起こす原因と言われています。
この油焼け。酸化の原因はヘアオイルや日焼け止めに含まれている不純物です。
石油系の油分や鉱物油などで中でも特に石油系は精製度がとても低いのでトラブルを引き起こし
やすい傾向があります。
でも最近の日焼け止めやヘアオイルを見て気づくことがありませんか?
無添加や不純物を除去した商品が増えているということです。
肌や髪の毛に優しい日焼け止めが増えているので油焼けの心配はほとんどないと言えます。
パンテーン:髪の毛は生きた細胞ではないためヘアオイルでの油気は考えにくい
ウテナ:不純物を完全に除去した安全性の高い鉱物油を使用しているので悪影響はない
ディノイエ:高度な精製技術により製造しパッチテスト済みで心配はない
DHC:酸価は0.1以下で精製度は医薬部外品以下、100%天然オイルで安全
どのメーカーも油焼けをしないように高い精製技術と原料にこだわりヘアオイルを製造して
います。安い精製度の低いヘアオイルなら油焼けの不安が残るので、精製度が高い不純物のない
ヘアオイルで髪の毛の日焼け対策を行いましょう。
紫外線により髪の毛が受けるダメージとは?

髪の毛は体の中で最も高い部分にあり紫外線を吸収しやすい黒色なので顔の2~5倍も紫外線の
影響を受ける場所です。髪の毛に日焼け止めを使わずに過ごしてしまうとこんなにたくさんの
ダメージを受けてしまうんですよ。
✘キューティクルが壊れはがれてしまう
✘髪の毛の水分やたんぱく質など栄養が流れてしまう
✘内部の組織にもダメージを与え切れ毛・枝毛を引き起こす
✘メラニンを分解させ赤茶色の髪色に変える
✘ヘアカラーの色が抜けやすくなる
✘髪老化が進み薄毛や抜け毛・白髪の増加につながる
ヘアカラーをしている人でブリーチ剤を使用している人は要注意!
ブリーチによって持っているメラニンを分解してしまっている状態に紫外線が降り注いでしまうとダメージをダイレクトに受けることになります。
夏のプールや海での髪の毛の日焼けも要注意です。プールには塩素が使用されていますよね。
海水も塩分が含まれているので同じです。
海水やプールの水を含んだ髪の毛はSO3Hというシステイン酸が増加し、紫外線を浴びることで
その増加スピードがさらに加速するのでダメージも大きくなります。
夏場の海水浴やプールでのレジャーには必ず髪の毛の日焼け対策をしてから出かけるように
しましょう。
髪の毛と一緒に頭皮が日焼けした時にも影響が出ます。
✘水分量が減りハリや潤いがなくなる
✘毛母細胞が壊されてしまい抜け毛や薄毛の原因になる
✘色素細胞がダメージを受けると白髪が増える
✘健康な髪の毛を育てることができなくなる
髪の毛も頭皮も日焼け止めを使っていない状態だと起こりうる悪影響は恐ろしいことになりますね。今ある髪の毛もこれから生えてくる髪の毛も健康な状態を保つには紫外線対策は必須です。
頭皮も日焼けをする?症状と日焼け止めの使い方

髪の毛の日焼けと同じくらい注意すべきは頭皮の日焼けです。
頭皮は皮脂の量が他の皮膚に比べて多く、でも乾燥も進みやすいというなんともバランスの悪い
部位です。
紫外線を浴びることで細胞もダメージを受けやすい場所なので紫外線対策は欠かせません。
・抜け毛やフケが増えた
・髪が細くなる・薄くなる
・頭皮がヒリヒリ痛む・かゆみがある
帽子や日傘を活用して紫外線から頭皮を守ることはできますが、日焼け止めスプレーを使うことをおすすめします。頭皮に使う日焼け止めスプレーを選ぶときのポイントは3つです。
オーガニックや無添加で優しい・皮脂や汗に強い・必ず髪の毛に使用できる物を!
頭皮に使える日焼け止めを用意したら正しい使い方で紫外線から守ります。
- 髪の毛を部分的に分けて隙間を作る
- 分けた部分に10cm以上離してスプレーしていく
- 髪の毛で隠れない分け目などは指で丁寧になじませる
分け目や生え際は常に紫外線にさらされている部分なので手の温度を使って優しくなじませて
塗っておくと効果的です。
髪の毛に日焼け止めスプレーを使うときは頭皮も忘れないようにしましょう!
髪の毛や頭皮の日焼け止めの効果の持続時間と塗り直しの頻度
まずタイプ別の耐久性と持続性を見て下さい。
塗る日焼け止め | スプレータイプ | 飲む日焼け止め | |
特徴 | 耐久性にも持続性にも優れている | 髪への塗布や塗り直しに便利 | プラスαとして効果を高める |
持続性 | 2~3時間 | 塗るタイプよりこまめな塗り直しが必要 | 4~24時間で種類による |
耐久性 | ウォータープルーフなら◎ | 汗や皮脂で流れやすい | 外からの影響を受けない |
スプレータイプの日焼け止めは他のタイプと比べて耐久性や持続性が劣ることが分かります。
塗るタイプの日焼け止めの持続時間が2~3時間と言われているので、スプレータイプなら
それよりも短いスパンで塗り直しが必要ですね。
こまめに塗り直しておくのが安心です。頭皮や髪の毛は皮脂や汗の影響を大きく受ける部位なので、水に強いタイプの日焼け止めを選ぶようにしましょう。
スプレータイプの日焼け止めと飲むタイプの日焼け止めを一緒に使っている人が多く、効果が弱い分は体の内側からサポートすることもできます。
トラブルを防ぐためには日焼け止めの正しい落とし方が重要!

頭皮や髪の毛に日焼け止めが残ったままにしてしまうと、肌トラブルや髪の毛の傷みの原因に
なります。
体はクレンジングやボディソープを使って落としますが、髪の毛にクレンジングを使う必要は
ありません。通常のシャンプーと同じ方法で洗ってきれいに落とします。
② 最初にシャワーで流しながら指先で頭皮をこすり5分くらい予洗いをする
③ シャンプーで洗うときは耳の周りなどの境目を忘れずに洗う
④ 5分くらいかけてシャンプーをすすいでいく
⑤ リンスで髪の毛を弱酸性に戻し栄養補給を行う
⑥ 頭皮につかないようにトリートメントをする
シャンプー・リンス・トリートメントは洗い流す時に残してしまうと、頭皮で細菌のエサとなり
フケやかゆみ・抜け毛などの原因になります。
日焼け止めも同じでしっかり洗っておかなければ髪のトラブルに発展してしまうのです。
きちんと正しい予洗い・シャンプーができていれば髪の毛についた日焼け止めはしっかり洗い流すことができます。
温かいお湯にかかりながら頭皮マッサージをしつつ洗髪することで、汚れがとれ老廃物の排出促進にもなります。効率よく洗っていきましょう。
もし日焼け止めを使っていても日焼けをしてしまったら…
しっかり対策はしていたのに頭皮に日焼けの症状が出ているという状態になってしまった時は適切な対応でケアをしましょう。
痛みが軽い時:冷やしたタオルやアイスノンなどで冷やす
痛みが強い時:同じように冷やしシャンプーは控える
痛みが強い時はシャンプーはしない方がいいのですが、日焼け止めを使っている時はどうしても
洗わないといけませんよね。
そんな時はいつものシャンプーに少し工夫をするだけで負担を減らすことができます。
- 温かいお湯で洗わずぬるま湯程度の温度のお湯を使って洗う。
- 洗浄力の強いシャンプーは使わずアミノ酸や低刺激シャンプーを使う
- タオルドライをメインにしドライヤーは離れたところから当てる
あまりにも痛みが強い時は自己判断せずに医師の診察を受けるようにしましょう。
適切な処置を受け薬をもらうことで早く症状を抑えることができます。
髪の毛や頭皮も紫外線対策は必要!
忘れられやすい髪の毛や頭皮の紫外線対策。
パサパサ・ギシギシでごわつた髪の毛にならないためにも日頃からしっかりと日焼け止めを活用
して守ってあげましょう。
髪の毛や頭皮に日焼け止めを塗るのは抵抗があるという人は、洗い流さないトリートメントやUV効果のあるスタイリング剤を使う方法もあります。
ただスプレータイプの日焼け止めはそこまで強い刺激はないので髪の毛に使うにはぴったりですよ。
一度紫外線のダメージで髪の毛が傷んでしまうともう元のツヤツヤの状態には戻りません。
カットしてまた伸びるのを待つのはロングヘアが好きな女性には辛いですよね。
健やかで美しい髪の毛をキープするためにも、もう一度UVケアを見直してみましょう。
コメントを残す